INTERVIEW
地元愛を起点に世界を目指す
株式会社M.B.L
代表 斉藤孝輝
静岡県藤枝市を拠点に、外壁などの住宅リフォーム全般と太陽光発電システムをはじめとする住宅設備事業を展開する株式会社M.B.L。2021年の設立以降、顧客からの高い信頼を武器に業績を伸ばし続ける同社の斉藤孝輝代表に話を聞いた。
一生添い遂げるお客さまファースト
当社は、静岡県藤枝市の住宅リフォーム会社です。住宅リフォーム全般の受注から施工。そして、太陽光発電や蓄電池、エコキュートなどの住宅設備の提供を行っています。なかでも、大きな強みとなっているのは営業マンの提案力。お客さまのニーズをしっかりと聞き取り、それにあわせた設備やリフォームを提案する。そういった力のある営業マンが多数在籍しています。一生添い遂げる気持ちでお客さまに向き合う「お客さまファースト」。それが当社のモットーです。住宅というものは、経年劣化するもの。常にお客さまが必要とするであろうサービスを提案できる体制を整えています。販売して、リフォームして終わり、ではなく、その後も定期的に提案を続ける。それは、どこにも負けないものだと自負しています。
キャッシュを稼ぎに行くのではなく、トラストマネーを稼ぎに行く。その意識も大きいと思っています。お客さまに対しては、まずトラスト、信頼ですね。それを得られるようにする。そのトラストマネーが巡り巡ってキャッシュに変換されて、売り上げになる。営業マンには強く伝えていることでもあり、それを体現している営業マンが非常に多い。もちろん僕もそうですし、役員自ら率先して現場に出てお客さまに寄り添った対応を見せていることもあり、同じような行動をとる社員が多いというのも当社の強みですね。
顧客からの高い信頼が大きな強み
その甲斐あって、設備工事を請け負ったお客さまから「M.B.Lさんなら、このリフォームを安心してお願いできる」と改めてお問い合わせをいただくことも多くあります。また、施工したお客さまの近隣の方へのご挨拶も重要です。そこから新たな見積もりや受注をいただくことも。いずれもお問い合わせの相談や提案を通して、高い信頼性をいただけているからこその結果だと感じています。その一方で、全国に販売パートナーを作り、当社の取り扱っている商品を卸し販売する、といった事業も手掛けています。
電気代が高騰している今ですと、太陽光発電や蓄電池のお問い合わせが増えています。また、当社では自社商品として「KIWAMI WATER」というセントラル浄水システムを開発・販売しています。メーターからの根元付け浄水システムとなっており、家中丸ごと浄水した水が蛇口から出てくる、という画期的な商品です。塩素を完全に取り除いた状態の水となるため、美容効果が期待できる、といった声もいただいています。
守るべきものを守れるよう全力を尽くす
僕は社員に「自分はもちろん、その先にいる家族や自分の身の回りにいる人々に対して幸せだと感じてもらえるよう、全力を尽くして頑張ろう」とよく伝えています。守るべきものをしっかり守れるような存在になってほしいんですね。例えば、自分の子どもが大学に行きたい、留学したいと言ってきたときに力強く「行っておいで」と言える親であってほしい。それは自分もそうですが、社員にもそうあってほしいなと考えています。
また、常に100%で接することも大事にしています。暑苦しいと思われるかもしれませんが、暑苦しいくらいがちょうどいいのではないでしょうか。そのとき思ったこと、伝えなければならないことに対して、なんとなくで接することは絶対にありません。どんな状況であれ、伝えるべきことは100%で伝えて、100%で向き合うことは常に意識しています。
高校時代に切磋琢磨した仲間が役員に
設立当初は私ともう一人、たった二人で立ち上げた小さな会社でしたが、今役員を務めているメンバーの多くは高校時代にサッカー部で切磋琢磨した仲間たち。同じ方向を目指していく仲間としては、これ以上にない信頼関係があるのでは、と思っています。昔から知っている、知り尽くしている人間だからこそ、一つの目標に全力で向き合えている。そんな感覚があります。
立ち上げたばかりのときは全く売上が立たず、苦しい時期もありました。仲間が増え、それと同時に売上が上がっていくにつれ、この地域で生きていくためにはどういった事業をしていくべきなのか。地域で長く必要とされ続ける会社になるためにはどういった人材を集めなくてはいけないのか。地域のために、ということを戦略的に考えるように変わっていったことも覚えています。
生まれ育った街に恩返しがしたい
静岡県藤枝市は、僕の生まれ育った街。当社のオフィスも僕が幼いころ通っていた小学校の学区にあります。大学は関西に行きましたが、やっぱり藤枝という街に僕は恩返しがしたい。そんな気持ちで当社を設立しました。当社の理念は、地域の人々にとって必要不可欠な存在になること。藤枝に対する愛は、今後も持ち続けていきたいものの一つです。
藤枝に拠点を置いている企業の方は、皆さん地域を大事にされている印象が強くあります。だからこそ、この藤枝で自分ができることはなんだろうと考えることが最近増えているように思います。やっぱり藤枝をもっと盛り上げていきたい。僕らが魅力ある会社を率先して作ることが、藤枝に魅力的な企業が増えるきっかけになってほしい。若者人口が増える地域にしていきたいとも思っています。今後、5年以内には藤枝市を代表する企業になる、というのがまず目標です。ゆくゆくは僕個人としても日本を代表する企業の皆さんと肩を並べられるような存在になっていけたらと考えています。
再生エネルギーで環境問題解決の一助に
当社では、顧客のなかから受注し続けるリストビジネスという方法を使い、業績を伸ばしてきましたが、その原点には地元である藤枝に対する愛があります。地域に密着して必要とされ続ける会社を作っていくためにはどうしたらいいか。それを考えたときに、このサイクルを循環させるビジネスが一番いいだろうと。最初はうまく回らず大変な時期もありましたが、軌道に乗った今、藤枝だけでなく世界へと目を向けることができています。
また、日本のみならず世界各国で問題となっている環境問題についても、太陽光発電といった設備を扱っている当社だからこそできることがある。静岡県藤枝市から日本全国へ。僕らのサービスで再生可能エネルギーを普及させていき、最終的にはそれが世界の環境問題に関する一助となればと考えています。