INTERVIEW
世界トップクラスを誇るラグジュアリーホテル
ザ・ペニンシュラ東京
ザ・ペニンシュラホテルズ アジア地区 スパ ディレクター 北原由美
ザ・ペニンシュラホテルズ 広報部 豊島周
ザ・ペニンシュラ東京さんと言えば、ラグジュアリーホテルの中でもトップクラスという印象です。
2007年開業、皇居外苑と日比谷公園の向かい、銀座にもほどちかく、日比谷駅から直結というロケーションに位置するホテルです。「フォーブス・トラベルガイド2022」“ホテル部門”において7年連続、5つ星評価を頂きまして、ザ・ペニンシュラホテルズは、香港やニューヨーク、パリなど世界の主要都市にある10軒のみで運営しております。長い伝統を誇り、世界規模で展開するラグジュアリーホテルにしては珍しい代々ワンオーナーの家族経営のホテルグループでして、全てのホテルは、その土地の歴史や文化を取り入れるということを経営理念に掲げ、その土地ならではのホテルデザインにこだわり、様々な体験プログラムを用意してきました。また、香港からの伝統を引き継いだアフタヌーンティーが有名で、特にホテル1階「ザ・ロビー」で提供している鳥かご型アフタヌーンティーは大変好評を頂いております。その他には、中国料理「ヘイフンテラス」、国産の食材を使ったステーキ&グリル「Peter」などのレストラン、数多くの受賞歴を誇るスパや大きな窓があり開放感溢れるプール、ホテルの代名詞でもあるマンゴープリンなどを販売するブティック&カフェも展開しています。
エントランスでよく見かけるロールスロイスもペニンシュラを象徴する一つだと思います。
ありがとうございます。1934年製のロールスロイスでして、ペニンシュラ仕様にカスタマイズされたものとしてはザ・ペニンシュラホテルズにも数台しか保有していないモデルです。
今回ご紹介させていただくザ・ペニンシュラ スパについてもお話をお聞かせください。
スパはザ・ペニンシュラ東京の6階に位置し、都会の喧騒を離れた癒しの時間を体感頂くために受付や廊下、トリートメントルームなど、和紙照明がほどこされた光や和を感じられる温かいリラクゼーション空間となっています。受付に到着する瞬間から、最後にスパを出るときまで日常の時間を離れたひとときをお過ごしいただく「スパ・ジャーニー」をコンセプトにサービスを提供させて頂いております。お陰様で現在はホテル部門のみならず、「フォーブス・トラベルガイド2022」“スパ部門”においても8年連続、5つ星評価を頂いておりまして、まだご存知ない方にもぜひ知って頂きたい施設でもあります。
宿泊を利用しない方でも、スパを体験することができるのでしょうか?併せてメニューも教えてください。
お顔とボディのトリートメントをご用意しています。シグネチャーブランドはオーストラリア発祥の「サトル エネジーズ(Subtle Energies)」を使用し、アーユルヴェーダのメソッドとアロマテラピーを組み合わせ、深いリラクゼーションだけでなく、心と身体のバランスを整えるトリートメントを行っています。リラックス効果はもちろん、アンチエイジング効果など、睡眠や疲労などに影響を与えるホルモンの乱れを整え、生まれながら本来体がもつ活力を取り戻す効果が期待されることが特徴です。
一番人気のトリートメントはどんなものになりますか?
熟練のセラピストによる質の高いトリートメントが好評でして、「サトル エナジーズ」の商品を使用するトリートメントで施術後に身体の変化を実感いただけると好評いただいています。中でも、スリープウェル・ウェイクウェルが人気でして、名前の通り、深い眠りとすっきりした軽やかな目覚め効果が期待できる全身のトリートメントになります。じっくりとリラックスいただけるよう110分コースでご提供させて頂いています。
特にどんな方々におすすめなんでしょうか?
体内時計の乱れを整え、眠りの質や体がもつ活力や免疫力を高めるサポートをいたしますので、日々のストレスの疲れを緩和したい方、睡眠の質を上げたい方、感情のバランスを整えたい方に特におすすめです。また、海外のお客様を多く迎えるホテルなので、特に時差ボケ解消にもぴったりです。
続いて、先日スタートされた「ペニンシュラ・ウェルネス」をご紹介頂けるという事ですが、一体どんなサービスなのでしょうか?
昨今はウェルネスに対する世間の関心度が年々高まっています。今後も大切になっていくと思われるウェルビーングを最大限サポートするためにも、ザ・ペニンシュラホテルズグループがグローバルに開始したサービスになっています。ウェルビーイングとは、快適で、心身が満ち足りている状態と定義づけ、「フィジカル」「栄養を考慮したお食事」「マインドフルネス」の3つの柱をすえて、包括的にアプローチできる様々なプログラムを提供しています。各都市でならではの特別なプログラムをご提供するのもペニンシュラ・ウェルネスの特徴でして、東京では日本のヨガの第一人者ケン・ハラクマ氏、指圧の創始者である浪越指圧、トップスポーツメーカーであるASICSのランニングコーチ陣、精進料理の伝道師である棚橋俊夫氏など、日本を代表する豪華布陣とパートナーシップを組んできました。
確かに健康意識の高い方が増えてきました。フィジカルの定義では、どんなプログラムが用意されているのでしょうか?
まず3本柱の一つ目、フィジカルの柱では、身体からアプローチするウェルビーイングをテーマに、お客様のご要望に合う多様なプログラムをご用意しております。現在は英語のみでのご案内ですが、プライバシーを重視されたい方には、客室の中でご自身で身体を動かしていただけるようガイド付きエクササイズを動画でご覧いただけます。またはプールやジム、もしくはホテルの外に出て周辺の景色や通りを楽しみながら巡る内容のアクティビティなどもお選びいただけますし、その他にも、ライセンスを持つ指圧師が行う専門の指圧トリートメントなどもご用意があります。リラックス効果や休息感もご提供いたします。
「栄養を考慮したお食事」もかなり気になりますが、どんなメニューがあるのでしょうか?
二つ目の「栄養を考慮したお食事」では、身体の中からアプローチでサポートする「ナチュラリーペニンシュラ inspired by SHOJIN」を展開しています。地元で採れた旬の食材を使用し、すべて植物由来の食材になります。添加物、保存料などを使わずお客様のウェルビーイングに栄養の側面からサポートいたします。最も健康的な食材をご提供するだけでなく、サステイナブルにも配慮し、ホテルを取り巻く地域社会の環境負荷を最小限に抑制してきました。また、地産地消で、季節に応じた旬の自然食材を使用する精進料理の考えと合致して、東京ならではの取り組みとして精進料理の伝道師、棚橋俊夫さんとコラボレーションし、日本料理の原点でもある一汁一菜を見た目華やかに仕上げたメニューや、リークの出汁が染みるケールスープなどをご用意しています。
皆さんの健康だけではなく、環境にも考慮されているんですね。続いて「マインドフルネス」では、どんなサービスが受けられるのでしょうか?
3つ目のマインドフルネスでは、ホテルのインストラクターによるメディテーションセッションやスパのトリートメント、就寝前にサトルエナジーズのオイル、ミストを使用して安眠についていただけるバスリチュアルのご提供など、心を落ち着かせる内容をご用意しています。
中でも、おすすめのプランはどんなものなのでしょうか?
先ほどご紹介させて頂いた3本のアプローチをまるっとご体験いただけるのが、ペニンシュラ・ウェルネス宿泊プランとなります。まず、ナチュラリーペニンシュラのウェルカムアメニティやご朝食、ディナーなどのお食事、そしてパーソナルトレーニングなどのフィジカルの要素、さらにスリープウェル・ウェイクウェルなど人気のトリートメントが含まれるスパトリートメントやバスリチュアルを通して心身のバランスも整えることができるプランです。そのほか最大40時間の滞在が叶う「ペニンシュラ・タイム」の特典が付き、ホテルステイもごゆっくりお楽しみいただけます。ぜひ、一度お越しいただけたらと思います。