INTERVIEW
日本一の“コスパ住宅”を目指して。
株式会社CFL
代表取締役 須田修平

デザイン・性能・コストのすべてにこだわり、暮らしに寄り添う高品質な住宅を提供する株式会社CFL。意匠性の高い素材や、日本最高クラスの断熱等級を標準仕様としながらも、費用を抑える独自の仕組みを築き、これまで累計3000棟以上の住まいを手がけてきた。「私自身が、当社の商品を心から“良い”と思っています」と語るのは、代表取締役の須田修平氏。その自信を裏付ける、家づくりへの揺るぎないこだわりについて伺った。

充実した住生活を生み出す
大阪・兵庫エリアを中心に、注文住宅の販売および施工を手がけています。累計棟数は3000棟以上。常に改良を重ねながら、品質とコスト、両方を妥協しない家づくりを追求し、幅広い世代のお客様から支持をいただいています。私は新卒でアイフルホーム本部(現・LIXIL住宅研究所)に入社し、フランチャイズ加盟店の支援を行ってきました。担当していた加盟店の一つである「株式会社三宅工務店」から事業承継の話があったのは、2018年のこと。まず私が取り組んだのは、唯一無二の住宅を企画するために、住宅性能を向上させることでした。その後、営業スタイルや労働環境の見直しなど、さまざまな改革を進め、売上は約2倍、社員数は3倍にまで拡大しました。
2025年6月には、社名を「株式会社CFL」へと変更。これは“Creating the Future of Living(住生活の未来を創造する)”という理念を、そのまま社名に込めたものです。より多くの方に快適な住まいを届けることは、社会貢献につながると考えています。
デザイン×性能×コストの実現
当社が手がける住宅の強みは、デザイン性・性能・コストパフォーマンスを高い次元で兼ね備えている点にあります。まずデザインについては、完全自由設計のため、お客様一人ひとりの理想をカタチにすることが可能です。それに加えて、意匠性の高い素材を標準仕様で使用できる点も、当社ならではの特徴です。塗り壁や金属サイディングといった素材は通常オプション扱いになり、追加費用がかかることが多いのですが、当社ではそうした素材も追加料金なしで対応しています。
次に、性能面です。当社の住宅は「耐震等級3」の耐震性を標準装備しており、これは消防署や警察署などの防災拠点と同等のレベルです。さらに、省エネ性能にも力を入れています。電気代の高騰が続くなか、断熱性能の高い家は家計を守る意味でも重要です。当社では、日本最高クラスの「断熱等級7(UA値0.26)」を採用し、部屋間の温度差が出にくい快適な住環境を実現しています。このように、高いデザイン性と性能を備えながらコストを抑えられている理由は、物流や施工の各工程に当社が深く関わっているためです。メーカーや物流会社、プレカット工場などと連携し、最適な流れを構築することで、無駄を最小限に抑えています。また、当社の棟数の多さを活かした効率的な大量仕入れも、コスト削減の大きな要因です。

社員が胸を張って勧められる商品を
住宅業界に限らず、商品に自信がなければ、社員がお客様に堂々と提案することはできません。だからこそ当社では、「心からこの商品を勧めたい」と社員自身が思えることを、何よりも重視しています。そのためには、圧倒的な魅力を持ち、他社と差別化できる商品をつくり続けることが不可欠。それこそが、会社や経営陣の使命だと捉えています。
とはいえ、せっかくの商品価値も、説明する社員によってぶれてしまっては意味がありません。そこで「なぜこの住宅をつくったのか」「どこにこだわったのか」といった背景をまとめた動画を制作し、社内で共有。誰が説明しても同じ価値を伝えられるよう、情報連携を徹底しています。もう一つ、大切にしているのが「正直であること」です。たとえば、一部のスペックで他社の方が優れている場合や、将来的なリスクになりうる点があれば、包み隠さずお客様にお伝えします。また、社内でより重く捉えられているのも、「ミス」より「嘘」です。私自身、社員が率直に報告しやすい雰囲気づくりを心掛けています。
「選ばれる家」から、「信頼が続く家」へ
数年前から、YouTubeでの発信活動にも注力しています。内容は「後悔しない間取り」や「泥棒に狙われない設備選びのポイント」など、家づくりで役立つ情報が中心です。よく、住宅メーカーを選ぶ際に「営業マンの雰囲気を見るべき」といったアドバイスがありますが、私はそうした曖昧な基準よりも、明確に比較できる数値や情報を重視すべきだと考えています。よって、真に実用的な知識をお届けすることで、お客様の満足がいく住宅購入に貢献できればという思いです。
住宅は「もの」である以上、いずれ差別化は難しくなります。実際、当社がいま提供している最新性能も、数年後には業界の“当たり前”になる可能性が高いでしょう。だからこそ、「あの会社はいい家を建てる」という認知の部分が、会社の将来を支えると考えています。YouTubeでの発信には、そうした「ブランドイメージの構築」という側面もあるのです。また、住宅を引き渡したお客様との関係も大切にしています。当社では、OBのご家族を年招待するイベントを年3回開催しており、これは創業者の代から20年以上続いている取り組みです。お客様の暮らしを見守り続ける機会であると同時に、「快適に暮らせています」「友人にも紹介しました」といったあたたかい声を直接いただける、私たちにとっても貴重な場となっています。
世界基準の省エネを、地域のスタンダードに
日本の住宅業界では長らく、断熱性能において世界に遅れを取ってきました。近年ようやく、国際基準に対応する断熱性能の指標が整い始めましたが、それに対応できている企業はまだごく一部です。しかし脱炭素や省エネは、もはや一企業の努力で済む話ではありません。世界全体が取り組むべき課題であり、住宅業界にとっても避けては通れないテーマです。
世界基準の省エネ住宅を実現することは、将来的な電気代の高騰リスクを抑え、地域の暮らしを守ることにもつながります。同時に、それは環境への貢献でもあると私は考えています。だからこそ当社では、以前から「断熱等級7(UA値0.26)」に相当する性能を標準仕様とし、価格を抑える工夫も徹底してきました。私たちが目指すのは、そうした高性能住宅を“特別なもの”ではなく、“地域のあたりまえ”として根づかせることです。さらに、メンテナンスや暮らしのサポートを通じて快適な住環境を守り続け、「家を建てるならCFL」と自然に想起される存在でありたいと考えています。
変化に応える家づくりを、これからも
変化のスピードが加速する今、5年後、10年後がどうなっているかを正確に予測するのは難しい時代です。だからこそ当社では、あえて長期的なビジョンを固めすぎず、変化をいち早く察知し、柔軟に対応できる体制を整えています。近い将来、住宅には“自分たちが使うエネルギーを自分たちでつくる”という視点がますます求められていくでしょう。私は今後とも、有識者や専門家とのネットワークを通じて最新情報を収集し、再生可能エネルギーや省エネ政策の動向を踏まえながら、時代に即した住宅の提供に努めていきます。一方で、家づくりに関する情報があふれる今、何を信じて選べばいいのか迷われている方も多いと感じます。私からお伝えしたいのは、「高断熱」「高耐震」といった言葉だけで判断せず、等級などの数値をしっかりと確認していただきたいということです。当社のYouTubeなどを活用し、正しい知識を持って、後悔のない選択をしていただけるよう願っています。
住宅は一生に一度の大きな買い物です。私たちは、その選択に関わらせていただけることを何よりのやりがいと感じています。そして、当社の住宅を選んでいただければ、ご家族の幸せにつながると心から信じています。家づくりでお悩みの方は、ぜひ一度、当社のHPやYouTubeをのぞいてみてください。きっと、お役に立てることがあると思います。